Python(パイソン)とは一体どんなプログラミング言語でしょうか?
実際にPythonについて調べてみると、プログラミング経験者向けの記事やWikipediaには詳しすぎて難しい単語が並んでいるため、
そんなことを思う方も少なくはありません。
そこで今回は、
・そもそもPythonとはどんなプログラミング言語なのか
・Pythonにはどんな特徴があってどんな風に使われているのか
・Pythonを学習すにはどうすればいいのか
といった疑問を、専門用語をかみ砕いて初心者でもわかりやすいように解説していきたいと思います。最後までお読みいただければ、Pythonについて体系的に理解していただけるでしょう。
Pythonとは?

意外と近年に開発された言語
Pythonは1990年にグイド・ヴァンロッサムというオランダ人に開発されたプログラミング言語です。
文法がシンプルでわかりやすいという特徴があります。C言語が難しいことはもりろん、JAVAなどと比較してもPythonのシンプルさは感動すら覚えます。
プログラミング言語ってなんか無駄な記述が多い、と思われている方にはPythonが合っているでしょう。またプログラミング自体が初めての方にも、コードを記述しやすいPythonはおすすめです。
AI開発で注目を集めている言語
Pythonは近年(人工知能)の開発で注目を浴びています。
ただし、Pythonが開発されたのは1990年なので、もともとAIのために作られた言語ではありません。Python=AIのイメージが強いですが、実際は汎用的に様々なシステムを作れます。
今後確実にAIの需要はより一層伸びてくるので、そういう意味ではPythonの学習価値は高いです。AIの開発スキルを身に付ければ、市場価値の高いプログラマーになれます。
Pythonで出来ること

Pythonは、汎用性の高いプログラミング言語ですので、様々な開発が可能です。これからそれらを紹介していきます。
Webアプリケーション
Pythonは、アプリケーションの開発にも使えるプログラミング言語で、実際超有名なWebアプリの開発にも使われます。
具体的にYoutubeやInstagramの開発にはPythonが使われます。大規模なWebアプリにはPythonが使われることは多いです。
逆に小規模なWebアプリにはあまりPythonは使われていない印象なので、今後AIや大規模なWebアプリの開発に携わりたい方にはPythonは有効なスキルです。
デスクトップアプリケーション
Pythonは、デスクトップアプリの開発でも使われています。例えば企業の業務効率ツール、自動処理システムです。
AI技術を活用していないデスクトップアプリの開発で使われることも多いですが、今後はAIを活用して業務改善、業務効率化を図る企業は確実に増えます。
そうすると、PythonでAIを含めたアプリ全体を開発できることになります。今後ますます幅広くPYthonは活躍するでしょう。
組み込みアプリケーション
Pythonに組み込みアプリケーションのイメージはないかもしれませんが、組み込みアプリケーションの開発に使われている事例もあります。
具体的には、エアコンや冷蔵庫などの家電のアプリケーション開発に使われています。そして今後はスマート家電だけでなくAIを搭載した家電商品も増えてくるでしょう。
従来の組み込みアプリケーションとAIの両方をPythonで開発できるということです。通常のシステム開発ではロジックを使いまわしたり改修を楽にするためになるべく言語を統一したいので、ますますPythonの活躍機会は増えるでしょう。
機械学習・人口知能(AI)
機械学習・人工知能(AI)の開発では当然Pythonが活躍します。Pythonの独壇場と言っても過言ではないでしょう。
開発事例としては、UberやGoogle画像検索が挙げられます。Uberは配車アプリで、Google画像検索はご存じの通りGoogleの画像検索機能です。
過去のユーザーの利用状況等をデータベースに蓄積し、自動で精度を高めていく仕組みになっています。
Pythonの重要と将来性
Pythonの需要
2019年のプログラミング言語別求人数ランキングではPythonは3位となっています。
因みに1位はJavaで2位はPHPとなっています。Javaは既存のシステムでの需要は大きいですが、新規開発の案件に関しては縮小傾向にあります。
PHPは会社員向けの案件もフリーランス向けの在宅案件も豊富で今後も有力です。PythonはAIの需要が今後どれだけ伸びるかによって求人数が変動するでしょう。
Pythonの将来性
大手求人サイトのindeedでPythonの求人数を検索したところ、2020年現在12,200件もの求人数が見つかりました。求人数が豊富なことからもPythonが人気言語であることがわかりますね。とくに近年ではPythonでの人工知能(AI)開発で需要が高まっています。
AIが人の仕事を奪う、人間はAIと共生する必要がある、などと言われるくらいに今後の世の中のAI化は必然です。
例えば、ZOZOTOWNがAI人材に最大年収1億円を提示したことは話題になりました。そして現状AIの開発はPythonの独壇場です。つまりPythonの将来性は全プログラミング言語中もっとも有力と言っても過言ではないでしょう。
ただし、もちろんPythonを習得すれば一生安泰というわけではありません。AI化が進めばよりAI開発に適したプログラミング言語が誕生する可能性もあります。とはいえ当面はPythonで開発されるので、Pythonを習得すれば当面はAI化の波に乗れます。
Pythonのメリット3つ
Pthonはどんなメリットがるのでしょうか?ここでは以下の3つメリットについて詳しく解説します。
・シンプルで学び易い
・便利な機能が充実
・開発を効率化できる
シンプルで学び易い
Pythonはそもそも他のプログラミング言語に比べて、記述しなければいけない構文が短くなるように工夫されています。そのため文法がシンプルで読みやすく、書きやすいです。
またPythonはタブやスペースなどによる字下げ(インデント)を利用してコードを読み返す際にも分かりやすくなる仕掛けがされているのです。これは開発の生産性・効率性にも大きく関係してくる部分なので、大きな魅力と言えるでしょう。
便利な機能が充実
ライブラリは、便利な機能を記述したプログラムを誰でもすぐ使えるようにまとめたものです。Pythonは様々な用途で使われるため、このライブラリが非常に充実しているのも大きな特徴です。
例えば、Webスクレイピング(Webページから必要な情報を抽出)、画像認識、暗号化などゼロからプログラミングしなくても、ライブラリを利用するだけでこのような機能をすぐに実現できるわけです。
主なライブラリは以下の通りです。
BeautifulSoup4 | Webスクレイピング |
---|---|
face_recognition | 顔認識 |
pycrypto | 暗号化 |
python-fire | CLI(コマンドラインインタフェース)を自動生成 |
開発を効率化できる
Pythonは大規模なWebアプリやWebサービスを効率よく開発できるフレームワークも充実しています。フレームワークは画面転移、ログイン処理、DOM操作、セキリティなど、Web開発をする上で必要なプログラムを手軽に構築できる骨組みが提供されています。
これにより誰でも集中でき、また複数人でプログラミングする場合でも同じような書き方に自然となるので共有しやすいメリットも生まれます。
Pythonまとめ
ここでは、プログラミング言語Pythonについて概念やメリット、について網羅的に解説しました。
PYthonは今後も需要が高まると予想されますので、習得しておくのに損はないプログラミング言語です。
ぜひこれを機に勉強を始めてくれたらとても幸いです。